佐相宏明です、はじめまして。

学生トライアスリート佐相宏明の試行錯誤の記録です。

持久系種目と筋力トレーニング

11月半ば以降、Lifeblood鍼灸マッサージ院谷本先生の協力を得て、筋力トレーニングに取り組んでいる。リアラインシューズ、リアラインコアを使うことで、身体をの動きを改善したり、トレーニングの効率を高めることができている。例えばこの「シューズ」を履いて飛んだり跳ねたり、おもりを抱えて夢遊病患者のようにあるきまわったりします。結構楽しいよ。

 

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今日久しぶりにブログを更新するのは、こういった筋力トレーニングは持久系種目に対して非常に有効であるという主張が、種々のデータによって支持されているからです。この期間で新しく取り組みはじめたことは特に思いつかないので、データの変化は筋トレの有無が生んだものと解釈できます。ただし、筋力トレーニングを導入する前の練習データが一部欠損している点ので要考慮。

 

 

筋トレの成果が一番早く出るのはバイクらしい。なのでバイクのデータを見ていく。

一番わかりやすいのは定点観測的に行っているメニュー。200W(3-4)-300W(1)を、8セットを目安に行う。出力を維持できなくなったらそこでおしまい。11-12月には5セットくらいが限界で、200Wキープの時間も4分だった。

 

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これが1月半ばをすぎるとセット数は増えるし低出力の時間も3分になり、高出力の水準も上がっている。こりゃすげえ。低出力を短くできるようになっているのがいい。ロングのレースで高出力を出す機会は非常に少ない。ただ、「その気になれば400Wまで出せる人」と「頑張っても250Wまでしか出ない人」が200Wでレースした時、ランを早く終えられるのは大抵の場合後者だろう。

 

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変化を実感したのは先日の大井でのトレーニング。NP:270W30-40分程度維持できて、直後のランも脚が動いていた。自動計測のFTP推定値も253Wに更新された。しかし残念なことに比較対象のデータがないので、主観的な判断の域を出ない。

 

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「最大出力を上げ」、「最大スピードを上げ」、「巡航スピードを上げる」3つのステージを想定しているが、第1段階はひとまずこの辺にしておいて、次のステップに移っていく。ある程度エンジンがちゃんと回りそうだから、実際にアクセルをベタ踏みして、その踏み方を学んでいく。3種目とも、最大心拍数付近強度と低強度を行き来するような感じになるだろうか。

 

他に、レースに向けてやるべき事は補給量の最適化だろう。「補給」とは「失ったものを再度摂取すること」であり、レース中に限った話をするなら、糖質と水分を①いつ②どれだけ摂るかという問題になる。カフェインやクエン酸をジェルで摂ることは、狭義には「補給」ではない。対象を糖質に限定して、先週の火曜日に補給のテストを行っていた。結論としては失敗。原因は、ローラーの負荷を誤って高くしすぎてしまったこと。これによって運動強度が上がって、糖質の消費が速くなり、摂取すべき量がレースでのそれと大きく異なってしまった。久々にハンガーノックになったな。補給の最適化について考えていることは、また今度あげたいと思います。要約すると「過剰摂取も過少摂取もパフォーマンスを低下させるから『最適点(?)』を見つけることが大事、それにあたっては体質の影響も大きい」ということ。

 

デュアスロンや認定記録会が毎週のように行われていますが、何がメインなのか考えながら毎週末過ごすのも悪くないです。

 

 

大学4年目のクリスマスイブ

10:30

ペース走開始。今日は川沿いの10km3'50”ペースで走る。

今思い起こせば、調子に乗っていたんですね。昨日の8kmのデータがこちら。

 

 

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この水準はシーズン中とほぼ同じ。1kmの中で減速・方向転換・加速を2回繰り返すコース。このコースを3’45”で、余裕を持って走れたら、トラックでは3’40”で走れる。HR174/185だし、身体の上下動はそのままにストライドが伸びて、相対的にブレの少ないフォームが実現できた。腹圧を入れる感覚が数値にも出ていい感じ。自然と脚が出て来る、身体のほぼ真下で接地、CloudracerSpeedboardが身体を心地よく押し出してくれる、その反作用はハムストリングや臀部に。

 

で、いい気分になって今日も走ろうとする。ちょい緩めのペースで昨日+2km

 

11:00

あかん。やってしまった。アップ+開始2kmで右足首に鈍痛、左の膝下から脛にかけても脱力感がある。即帰宅、Lifeblood鍼灸マッサージ院の谷本先生に連絡。14時から本日のメインイベント、おもりを持ち上げる予定がある。トレーニングの前後に診察・治療をお願いできないか、とメッセージを送って返事を待つ。

 

11:30

谷本先生より入電。「今日はやめた方がいいよ。診てあげるから13:30においで」。この世に生を受けて22年と4ヶ月、クリスマスイブに女神様に会えたのは初めてです。女神様は必ずしも女性の姿をしているとは限りません。場合によってはアンダーアーマー着た鍼灸の先生の恰好をしているようです。スイムキャップの使い方にバリエーションがある人にも要注意。

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昼食のホッケを丸呑みして電車に飛び乗る。

 

13:30

飯田橋の治療院で施術していただく。不具合が発生した経緯、今の状態、受傷歴をできるだけ詳しく説明する。次に動きのチェックや触診があり、起こっていると考えられること、その原因を説明していただく。不明点、再発防止のために日頃すべきことを聞く。そして入念にマッサージ治療をしていただく。

きれいさっぱり良くなってしまう。使っているのは2本の腕と数十本の鍼だけ。本当に不思議だ。おかげ様で明日からまた練習に復帰できます。というかこの後すぐにでも練習できてしまいます。ありがとうございます。

 

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17:30

新百合ヶ丘ユニクロで温かいボトムスを買って帰る。コージーコーナーとケンタッキーに長蛇の列。巣をつつかれたハチみたいに人がいっぱい。

 

18:30

夕食。漬け込んでいた鶏の脚を母が焼く。母は偉大なり。親父「で、君は今年も家でご飯なんだね」。親父殿、鋭い。

 

21:00

お腹が落ち着いたところで、リアラインシューズを履いてスクワット。その後ローラー。明日の朝から乗る予定があるので、低強度で控えめに。最近我が家で市民権を失いがちなローラーであるが、ヨガマットとアマゾンのダンボール、そしてノートパソコンを目線の高さに設置するためのカラーボックスを備えてみる。暇つぶしにみるような動画を見ながら1時間、NP202W2時~4時で力がかかっているかを確認しながらこぐ。「ムダ」を可視化するサイクリングダイナミクスは便利だ。

 

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ペダリングにかなりムダがあるみたい。下死点越えて力が入ってるなんてダメダメである。インターバル以外の方法で、まだまだ速くなれる。

 

明日は早朝からバイク練です。メリークリスマス!

Ochiai 20 & 2016懇親会!!

 

昨日はHi-RIDGE様の年末イベントに参加させてもらいました!

前半の「落合20」と後半の「2016懇親会」の二部構成です。

 

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「落合20」は神田川の川沿いロードを20km走るイベントです。11.5kmごとにエイドとトイレもあって安心。1kmあたり4’30”6’30”5グループに分かれます。グループごとに5人のサポート選手がペーサーとして配置され、適宜交代していきます。僕以外の全員がお台場での活躍歴がある選手で、ジャパンランキング8位の梅田選手や日本選手権9位の菊池選手はW杯やコンチネンタルカップを転戦して世界を股にかけている。あな恐ろしや。

 

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「はじめまして。佐相といいます」

 

 

梅田選手の準備体操に始まり、グループ分け、スタートと滞りなく進んで行きます。何の目標もなしに走るのはもったいないので、「腹圧を入れて走る」ことを意識する。4’30”6’30”までペースが変化しても腹圧をキープできるか、グループ間を行き来するのがむしろ好都合になる。

 

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準備体操

 

 

シューズは、迷うことなくクラウドサーファーをチョイス。リアラインソックスを履き、リアラインインソールを入れる。この3つの組み合わせは最強。まず、脚がシューズによくフィットする。走った回数と右足のマメの個数が一致していた時期があったけど、今ではそういったトラブルに見舞われることがなくなった。ソックスのお陰で拇指球にしっかりと力がかかっていることを実感できる。その力がクラウドサーファーのソールに跳ね返されて、自然に身体が前に出る。身体を無理に使っている感じがないのにどんどん進んでいく感じ。この疲れない走りを、スピードを変化させながら20km維持できれば今日はOK5’00”でスタートして4’30”→5’30”→5’00”→・・・と行き来する。

 

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 グループ交代の直後はペースがつかみにくい・・・

 

 

感覚としてはしっかり腹圧を入れたまま走りきることができた。最後の1.5kmではじわじわとペースを上げることもできて193bpmまで届いた。データを確認してみると、うーん、”Vertical Ratio”にはあまり変化がないなあ・・・。骨盤のポジションが安定すれば身体の上下動が少なくなるはず。まだ数値に反映される段階ではないってことだろうか。20km走っても身体のコントロールを全く失っていないあたりは良い変化。

 

その後は「讃岐屋」の美味しいお汁粉をいただきました。「讃岐屋」は創業103年の老舗、Hi-RIDGE様とちょうど100歳差です。103年前ってことは1913年、1次大戦の前じゃないか・・・。高田馬場駅前の「イタリアンバルHYGEIA」に移動して懇親会が始まります。素材に拘った料理とお酒を囲んで、ショップのお客さん、選手入り混じっての楽しい会になりました。

プロ・アマチュア関係なく、サポート選手が選手として活動できるのは、ショップを介してたくさんのお客さんに支えてもらっているからなのだと実感できた会でした。「来年も頑張れ!」とたくさんのエールをいただきました。1年後には、サッポロビール片手にこの会でいい結果を報告できるはずです。

 

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短い時間で多くの方と話しすぎて顔と名前と経歴がごっちゃになってます。許してください。

 

どうもありがとうございました!また年末合宿でお会いしましょう!

 

FTPテストやりました(仮)

昨日はスイム練のあとにFTPテストを行いました。

 

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パワーを導入すると新しい指標が使えるようになる。そのうちの1つがFTPで、これをもとに他の指標が定義される。他の指標はさておき、「レースでのペース管理」にあたってFTPは大事な基準になる。「FTPの~%」という形でレースでの出力を管理する選手が非常に多い。ということは練習でもそうしてるんだな。

 

NP(W): 標準化パワー。200W1時間の運動でも、ずっと200Wを維持した場合と、「100W1+300W1分」を30セットやった場合では身体にかかる負荷は後者の方が大きいはず。こういった、変動まで加味した出力の平均値を示すのがこの指標。例えばトライアスロンのエリートレースとロングで同じ平均出力を記録していたとしても、NPに注目すると前者の方が高くなる。

 

FTP(W): 1時間TTでのNP1時間維持できる出力の限界。LT値に対応する出力とほぼ一致するらしい。

 

IF: NP/FTPで定義される係数。限界値に対してどれくらいの出力を維持したかを示す。

 

TSS: IF^2*time(h)*100で定義される。身体にかかった負担の合計値みたいなもの。よく「練習は量(時間(スピード)」というけれども、この場合は「量×質×質」。質だけじゃダメだけど、練習の負荷の要素としては「質>量」ってことだな。裏を返せば量も軽んずべからずということ。Luminaによると、ティム・オドネルが「LSDやったらランのパフォーマンスが安定した」って言ってたらしいけどこれと一致。

この値は負荷の合計値=身体へのダメージを表すから、リカバリーに要する時間をここから推測することができる。150未満で翌日には回復、300未満で2日後に回復・・・という目安らしい。疲労の回復に要する時間ってトレーニングの負荷と線形の関係なのかな?

 

他にも出力の変動を示す指標とかいろいろあるけどここでは割愛。

パワーメーターを導入して以降なるべく早くFTPテストしたかったけど、ある程度練習してからじゃないとベンチマークとして意味をなさない。ようやくこのタイミングで測定する用意ができた。

 

定義に沿って1時間TTをやる方法もある。でも精神的に非常に辛いので、20分間のNPをもとに算出することが多い。

Edge520の中に予めプロコトルが入ってるので、目標FTPを設定して、サイコンの指示に従う。目標値は250Wに設定。

 

Step1

ウォームアップ20分間(出力指定なし)

Step2

出力ゾーン65分間

Step2

出力ゾーン210分間

Step3

225-275W20分間

Step4

出力ゾーン210分間

Step5

クールダウン10分間(出力指定なし)

 

合計65分でプロコトルは終了する。ゾーンをはみ出るとサイコンが教えてくれる。「ラクなとこはラクにスルーする」という点でトライアスロンのレースにとても良く似ていた。

 

推定結果としてはFTP:234WVO2max:69ml/kg/minだった。VO2max高い割にFTPが低い。ここで大事なことを思い出した。パワーメーターの校正をし忘れてた。どちらかの指標に測定誤差ある可能性が大きいので要再計測。VO2max:69ml/kg/minまであるとFTP:373Wまで伸びしろがあるらしい(じてとれ「パワー・メーターをつかったVO2max測定方法」 

http://www.overlander.co.jp/jitetore/jitetorehint20111028.html

)VO2maxに測定誤差があるなら逆の結果になる。

今回の計測に誤差がないのだとしたら心肺機能以外が制約条件になっているということかも。身体が使えてないか?ただ感覚としては要考察。

 

 

ということで疑惑の(??)結果となってしまいましたが、今日は再計測・・・ではなくHi-RIDGE様の「落合20&懇親会」です!楽しんできます!!

パワートレーニング

 

パワーメーターを導入しました。早速、パワーでの練習管理を開始。

 

バイクにおけるパワーの有用性は「外的要因に対しての強靭性」の一言に尽きる。バイクのパフォーマンスは気温や風速などの天候に左右されやすく、速度や心拍数といった指標があまり役に立たない。

 

「パワー」とは「自転車を踏み込む強さ」のことで、これは身体からバイクへのインプットを直接計測してしまうもの。なので外的要因の影響が少なく、自分のパフォーマンスを評価し易い。

 

パワーメーターは各社で計測場所が違う。パワータップのパワーメーターは後輪に内蔵されている。「おにぎり」ことパイオニアペダリングモニターはクランクで計測する。今回選択したのはGarminの「Vector2J」で、ペダルで計測するモデル。歪みセンサーがペダル内に入っていて、その情報がペダルポッドからサイコンに飛んでくる。「Vector2S」は片方だけにセンサーがついたモデル。

 

Vector2を選んだ理由は第一に「取り付け/取り外しが簡単だから」。ロードとTTの2台のバイクに乗っているけど、パワーメーターを2つ導入するのは現実的ではない。ペダルレンチとトルクレンチがあればすぐに取り付けられるペダル型パワーメーターはこの点とても便利。
あとは、使っているサイコンとの相性。Edge520とペアリングすると、「サイクリングダイナミクス」を観察することができる。「トルク効率」(入力のうち推進力を産み出しているパワーの割合)、「Platform Center Offset」(ペダルのどこを踏んでるか)、「ペダリングのスムーズさ」、「パワーフェーズ」(360度のうち力がかかっているのはどこか)とか。

 

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ペダルがLookに変わったけどあまり違いを感じられず…
クリートの取り付け範囲が狭まったくらいかな。

 

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ローラー乗ってる時に表示させてる画面はこんな感じ。次ラップに入ると画面の下4割くらいは前ラップのデータ概要が出てくるから、常に見ていたいデータ項目は上に表示させるのが吉。パワーに関する項目が3秒平均値になっているのは数値を安定させたいから。

 

パワーでパフォーマンスを管理するにあたっては今のところ3つの目的(狙いとその実行手段が見えているということ)があると思っている。

①出力能力をあげること[制約条件の底上げ]
②一定のパフォーマンスを極力低い出力で実現すること[費用最小化]
③レース中のペース管理[効用最大化]

最近のトレーニングで目標にしているのは①。

 

1時間くらいあれば充分に追い込める。
チューブをつけての動きと5kgの負荷を持ってのスクワットで臀部とハムストリングに刺激を入れる。こうすることで身体が温まって、ローラーの負荷を途中で調整する必要がなくなる。然るべき部位に刺激が入っていることを確認しながら身体を動かす。あくまでウォームアップなので、こんなことになるまではやりません↓

 

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で、身体が温まったところでローラーへ。5分だけアップ、230wくらいで回す。その後はインターバル

 

300w+:1min
200w+:4min

 

を4セット。自分の出力水準を確認したくて月曜に同じメニューをやったら5セットくらいで力尽きたのでこの出力。家を出る時間が迫っていたのでセット数は4。練習の終了時間を正確に見込めるのはローラーのいいところだと思う。強度の管理も簡単だしまさに「実験」って感じがする。最近、親に「モルモット」って呼ばれるようになりました。

 

最終的に目指しているところは、低強度のところで高い出力を維持できること。いまは200wだけどこれが220w、250w、300wと上がってほしい。このメニューでの200w+:4minは「身体に負荷がかかった状態」での「クリーンな時ならクリアできる水準」かつ「有酸素でやる長さ」。これってまさにレースそのものだ。
300w+:1minはあくまで「身体を汚す」ためのものであって、「やみくもに漕いで達成する」ものではない。

トレーニング全体に物足りなさを感じたら出力をあげる、もしくは1:4という時間比を変える予定。どう違うのかな。時間をいじったら今は無酸素領域でやってるところを有酸素に近づける必要あり?

2セット目の200w+でHRが150-まで落ちたので高強度の出力を上げる。

同じ出力でもHRが落ちるのは身体が強くなった証拠。ランでも復帰数日後と昨日で平均HRがこんなに違う。

 

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186/200→178/195へ推移。HRが10も違うとだいぶ楽。

 

残り2本は350w+→400w± +10secとしてみた。400wまで出そうとすると使う身体の部位が変わってしまう。まだまだだ。

 

そういえばポジションの沼にはまっている者としこのアイテムのコンセプトが気になる。

http://sacra-cycling.com/dhcloser.html

ベタッと寝るようなポジションになったら力出ないもんな。ドローインするとちょい猫背になるし。
個人的には踵がすごく大事なんじゃないかって気がする。
今度谷本先生に聞いてみよう。

 

トレーニング後にはパワースポーツ様からご提供いただいたパワーバープロテインプラスを食べて補給完了。

 

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最後になってしまいましたが、パワーメーターの導入にあたっては沢山の方にご尽力いただきました。
この場でお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。

 

もう12月ですね。宮古まで4ヶ月と22日。早くも来年のことばっか考えている年末です。

ケムシと化した週末

ケムシと化した週末を振り返ります。

 

[土曜日]

9:00

チームのスイム練。メインは400*150*8(1’30”)。タイムからお察しのように、後半のメインは100%を出し続けるタイプのもの。この時点で既に息も絶え絶えである。まるで死に瀕したケムシのよう。1本目でセカンドベストなんて出すからだ・・・。

 

 

16:00

飯田橋Lifeblood鍼灸マッサージ院でコアトレーニング。自重でやるプランクにヒーヒー言う。「ムシみてえになってるぞww」と大いに笑われる。この時点で全身ケムシになる。

 

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やっていることは基礎的なこと。しかしながらこの3年間取り組まずにきたことばかりだ。「身体の使い方」を習得するためのトレーニング。然るべき部位に負荷がかかっているかを確認しながら、もしそうでないとするならばどこがおかしいのか、一つ一つ丁寧に進めていく。

1時間も経つと全身プルプル。「膝が笑う」というがこの日はお腹が笑っていた。笑っていたというか大爆笑していた。高強度のトレーニングの後はパワーバー「プロテインプラス」を食べて回復に努める。これ美味しい。製造元はドイツだけど、日本人向けのような味付け。外国のチョコって独特の風味がすることもあるけどそんなこともなくとても美味しい。

 

 

18:00

突然のお誘い。「明日、三浦半島行こうよ」。

予想気温は20℃、快晴。どうせ練習する予定だった。急遽行くことに。でもロングライドってこんなもんだしこういうところが好きだ。

 

[日曜日]

9:00

ブレーキの効きを気にしてロードに乗る。三浦半島一周は往復約140km、東神奈川を通って半島の東側から南下し、観音崎城ヶ島を通って、江ノ島から北上して帰る。

ダラダラと漕ぐのは嫌だったのでテーマを設定する。「HRをコントロールすること」。平地は30km/hくらいでひく。上りが始まった途端にペースアップして、185bpmより上に持っていく。登り終わるとまたペースをもとに戻して合流、HRがしっかり落ちるのを確認・・・というのを繰り返す。心肺機能がもとに戻っているかの確認を兼ねている。元通りならレストでHRが落ちるし登坂では高いところまで持っていける。身体をコントロールするとはこういうことだと思っている。

スタートしてみて、昨日のコアトレーニングの効果を実感する。驚いた。ペースが上がった時、これまでと負荷のかかる箇所が明らかに異なる。そしてこのかかり方なら何本スプリントしても大丈夫そう。実際、終盤でもしっかりHRが上がっている(リンク参照)。全体でのMax192bpm、普段の30km程度の練習でMax195-200bpmくらいだから、140km走らないと帰れないことを考えたらスプリントポイントで無理しすぎ。でも身体の使い方を変えれば問題ないみたいだ。そしてやはり長い距離の練習はほぼ不要と実感。100km越えたのはIM台湾(10/2)、沼津自走(8月頭)、皆生(7月半ば)、その前は5月まで遡る。アクセルの踏み方を変えるだけで長距離には対応できる。アクセルの踏み方を間違えないこととエンジンの性能を上げることが大事で、長時間エンジンを回し続けてても疲労が溜まるだけ。ガス欠を気にしなくてはいけないんだけど海鮮丼とソフトクリームを味わうことも目的だったからこれはまた今度。

 

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スプリントポイントでHRを確認しながら登る時、このアプリが便利だった(https://apps.garmin.com/ja-JP/apps/53505cae-a7d8-4fcb-97fa-4ad28a244d90)

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その時点でのHRをゲージで表現してくれる。キツいときに「一番右のゾーンに入ってるかどうか」だけ確認すればいいのはとてもラク。レースではパワーとかタイムとか距離とか、見たい指標は多いけど、複数の指標を同時確認する余裕がないタイプの練習ではこれを使ってみよう。

帰ってきてまだ余裕があったのでクラウドサーファー履いて5kmジョグ(4’40/km)。脚が馴染んで、走り続けられるなあと感じるあたりでやめておく。

 

三浦半島ライドのデータ

https://connect.garmin.com/modern/activity/1454204876

 

20:00

さっきの元気はどこへ。再びケムシのようになる。就寝。

 

 

人間らしい生活を取り戻したのは月曜日の昼過ぎでした。

3年前、トライアスロン界の門を叩いたころ、練習の度にケムシになっていました。いつの間に自分はケムシではないと勘違いしてしまったのでしょう。また明日もケムシになってきます。

ITU宮崎W杯から10日、完全休養をとっていました。

明日から、2017年を見据えたトレーニングが始まります(デュアスロン・マラソンは出場予定なし)

 

現時点で抱いている、練習に対する考えを綴ります。

 

「レースペース付近の練習を繰り返すことで速くなれるか?」

 

自分が持っている答えは「大抵の場合、No」。「『効率よく』速くなれるか?」という限定が加われば回答はより明確になる。

 

2台の車を考えてみる。

 

最高時速120km/hの軽自動車

最高時速300km/hのベンツ

 

100km/で巡航する時、燃費良く走れるのはどっち?」

間違いなくベンツだ。きっと軽自動車の車内はきっとうるさくて会話もままならない。

 

トライアスロンは効率のスポーツ」と言われるゆえんがやっとわかってきた。ショートのエリートを専門にしていたある先輩が言っていた。「ラクなとこをラクに抜けて、きついところで勝負する」。当時2年生の自分にはよくわからなかった。昨年、2本のロングを走ってやっとわかった。226kmを頑張り続けるのは無理、仮に10時間で走るとしたら9.5時間は「エコモード」。残りの30分は後続を引き剥がす時間だったり、集団に追いつく時間だったり、ゴールスプリントの時間だろう。

 

レースの95%を占める「エコ」な時間でのパフォーマンスが結果を決める。1’15”で泳げて、40km/h巡航を維持できて、4’00”で走れる世界チャンピオンも、きっと8時間の間、頑張り続けるレースはしていないはず。頑張ってない時のスピードが「1’15”」「40km/h」「4’00”」なのだろう。つまり彼らのトップスピードや最大出力はここより遥かに高いレベルにある(実際フロデノは2008年のオリンピックチャンピオンだ)

 

何が言いたいかというと「エコモード(=レースペース)」のレベルは「トップスピード・最大出力」のレベルと高い相関にある(因果の方向は不明)。「エコモード」での練習だけでなく「トップスピード・最大出力」を上げるトレーニングもしないといけないと考えているということ。

 

ここまでが定性的な話で、「やってる練習に効果はありますか」っていう定量的な評価も必須。ここまでやると因果の方向が確定して、初めて「効果のある練習」が完成することになる。「どこまで」トップスピード上げるの?って話もある。上の理論にどこまでも乗っかり続けるとウサイン・ボルトがあらゆる陸上種目を制してしまう。タイム・心拍数・パワーメーターはここで使う。

 

ということで、インターバル系のトレーニングのみならず、今オフシーズンはウェイトトレーニングも導入する。複数の種目でのトレーナー経験のあるLifeblood谷本院長の指導の下、まずは身体を効率よく動かすことができるようになるトレーニングから。そこでベースを作ると、「トップスピード・最大出力」を上げるメニューに移行。

そのような練習の後には素早いタンパク質と水分の補給が必須・・・ということで、パワースポーツ様に本日PowerBar製品とTopSpeed製品を提供して頂きました。

 

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いいリフレッシュ期間でした。明日から復帰します!