佐相宏明です、はじめまして。

学生トライアスリート佐相宏明の試行錯誤の記録です。

アイアンマン世界選手権遠征記②ー持たざる者の試練と持てる者の落とし穴

10/8 12:00過ぎ

現地に到着。入国審査の長い列に並ぶ。どうやら審査機械の調子が悪いらしく、ただでさえ長い列はなかなか進まない。ようやく入国を許可されて荷物を受け取ると、エースとぽんさんもやや疲れた様子で待機していた。この「持てる者たち」に、佐相おじさんはここでも違いを見せつけられることとなる。

 

エース「おれソフバンだからアメリカ放題だ、よっしゃ!」

ぽんさん「えー、わたしもですぅ」

 

佐相「あれ、SIMがアクティベートできない・・・」

 

僕はもともとSIMフリーの端末を使っているので、現地で利用可能なプリペイドSIMを購入していた。Amazonで173円で購入、なんとAmazonポイントが120ポイントもついてくる。なんだこれ。

しかしSIMを挿入して端末を再起動、設定を操作しても通信ができない。これは困った。まああとでやろう。ひとまずエースのiPhoneが電波を捕まえている。

 

これからレンタカーを借りる予定なのだが、ここで昨晩から気になっていたことを2人に打ち明けることになる。

 

佐相「これからレンタカー借りに行くんですよ。で、あのへんにいろんな会社のシャトルバスが来てますよね」

エース、ぽん「うん」

 

コナ空港の周辺には複数のレンタカー会社がある。8月あたりにレンタカー検索サイトを通じて、ある会社と契約し、既にお金を払ってあるのだが、その受付メールを見つけることができなかったのだ。当然、どこの会社と契約しているかが分からず、会社が分からなければレンタカーを借りることはできない。

 

佐相「受付確認のメールが見つからなくて、どの会社から借りたのか、分からないんです・・・」

エース、ぽん「へぇ」

 

あれ?反応薄くね?少なくとも自分はこの人たちの10倍くらい焦っている。

 

佐相「空港にレンタカーの総合受付みたいのないですかね・・・ひとまず向こう行ってみましょう」

 

巨大な荷物を転がしながら移動する3人。しかし総合受付などあるわけもなく、各社のシャトルバスが通り過ぎて行くのを見ているだけだった。

 

こうなってしまえば仕方ない、できれば避けたかった作戦を打つことになる。

 

佐相「じゃあふたりともしばらくここで座っててください。片っ端からシャトルバスの運転手に聞いてきますから」

 

エース「俺らも行こうか?」

ありがたい提案なのだが、重複チェックしてしまう可能性があるのと、荷物を誰かが見張る必要があるから、これは一人でやったほうが手早い。誰か一人がやるとなったら、メールを受信しているはずの自分がやるのがスジだろう。

 

佐相「大丈夫っす。荷物お願いします」

 

なんでシャトルバスの運転手に片っ端から聞くのが嫌だったかというと、英語を喋るのが久しぶりなのにいきなり情報量が多い会話をしなくちゃいけないし、10近くあるレンタカーのシャトルバスの運ちゃんに「おれの名前ない?」って聞くのが億劫だったからだ。しかしこうなってしまえばやるしかない。

 

佐相「(ノック)。ちょっと困ってるから助けて欲しいんだ。ネットでレンタカー借りる手続きをして、支払も済んでいるんだど、どこから借りたか忘れちゃって。調べてくれない?」

運ちゃん1「Sasoか、ないねえ」

最初で当たるなんて思ってないぜ。ハワイ滞在10日分の運をここで使い果たすわけにはいかないのだ。

 

 

佐相「同上」

運ちゃん2「あーちょっとまって聞いてみるから・・・うちじゃないな」

やっぱそうだよね。耳が遠いのにありがとうおじちゃん。

 

佐相「同上」

運ちゃん3「リストにないな」

まあそうですよね。わかってましたって。

 

佐相「同上」

運ちゃん4「これか?」

佐相「それ!」

 

お、やった!dollarレンタカーという会社だった。シャトルバスに乗り込んでる満員のお客さんたちお待たせしてごめんなさい。

 

佐相「エース!ぽんさん!あった!」

エース、ぽん「おー、やったな!」

 

エースとぽんさんが3人分の荷物を持ってきてくれる。ぽんさんがカートを返しに行く間に、男2人で荷物を積み込み終えた。するとバスの扉がしまってしまう。

 

佐相「友達がまだカート返しいってるからちょっと待ってよ」

運ちゃん4「大丈夫、次すぐ来るから」

バス「プシュー」

 

ということでおいていかれるぽんさん。あ、こっちに気づいたな。明らかに焦ってる。ごめんぽんさん。でも運ちゃん4が待ってくれなかったんだ。扉がしまってしまったバスを追いかけるぽんさんを見てエースと佐相は苦笑い。昨日が初対面じゃなければ爆笑なんだけど。

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↑荷物を積むと滝のような汗。 心なしかヒゲも伸び、自分でも年を取ったような感じがします。

 

このあと無事にレンタカー屋で落ち合い、レンタカーを借りることに成功。アップグレードを勧められ「いくら?」と聞いたら勝手に手続きが進み、日本に帰ってきて請求額に頭を抱えることになりますが、些細なことです。なぜなら世界の鎌田はこういったからです「#金で解決すればいいんですよ」

 

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つづく